ACLS1日コースとACLSプレコースのご案内
福岡博多トレーニングセンターでは、ACLSコースを従来の2日間コースから1日コースにリニューアルしております。
Ⅰ ACLS1日コースの新設理由
2日間のコースを1日コースに変更するにあたっては、以下のような受講者の皆様からのお声が背景にありました。
受講者の声1
病院勤務の場合、コース参加のために連続2日間の休みを確保することは難しい(特に土日の確保は難しい)。
受講者の声2
受講料をもう少し安くしてほしい。
これらのお声に応えるために、コース内容を洗練し 2015年6月から1日コースを新設しました。
受講料も、新規者は27,000円、更新者は20,000円に抑えることができました。
1日コースでも、習得しなければならない内容は全て網羅しております。正規のAHA公認ACLSコースです。
Ⅱ 1日コースで全内容を習得できる理由
救急医療に従事されている方であれば既得されている基礎知識の学習をプレコースに移行させることにより、ACLSコースを2日間から1日に凝縮することができました。
その基礎知識は次の2点です。
- 心電図(不整脈)の読影
- ACLSシナリオの全体像の基本的理解
これらの基礎知識を既得されている方は、1日コースで問題なく全内容を習得いただけます。しかし、ご自身の基礎知識に不安をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。そのような場合は、月2回開催しておりますACLSプレコースを是非ご受講下さい。
ACLSプレコースは4時間半(8時半~13時)のコースで、コース内容はACLSシナリオの実技経験(実技練習)と基本的心電図(不整脈)の読み方です。1回だけでなく、何回でもご受講いただけます。コース資料として当トレーニングセンターが作成したオリジナル資料(「G-2015・AHA-ACLS要点整理(全24ページ)」)を配布しております。
受講料は、初回のみ3,000円、2回目以降は無料で、何度でも受講可能です。
ACLS1日コースの受講に必要な基礎知識―ACLSプレコース受講のススメー
ACLS1日コース受講するのに必要な基礎知識について、もう少し詳しく見ていきましょう。
➀ ACLS シナリオの全体像の基本的理解
ACLSコースのメインテーマは「心肺停止」、「呼吸停止」、「重症不整脈」ですが、当トレーニングセンターのACLSコースでは、臨床現場で遭遇する心肺停止・呼吸停止・重症不整脈のほとんどのパターンを8~10個のシナリオに凝集し、臨床現場に活かせる知識と技術を修得できるようにしております。
臨床現場で、心肺停止・呼吸停止・重症不整脈をある程度経験している方は、ACLSシナリオの全体像(これらの病態パターン)を把握されていると思いますが、経験が足りない、またはその懸念がある方はACLSプレコースを是非ご受講下さい。
ACLSプレコースでは、ACLSコースで提示するシナリオの半分以上を実技経験(実技練習)する
ことができます。これによりACLSシナリオの基本的な考え方やイメージを修得でき、スムーズに
ACLS1日コースを受講できるようにしております。
② 心電図(不整脈)の読影
ACLSコースで読影できなければならない波形(不整脈)は以下のとおりです。
1、心肺停止:心室細動(VF)、無脈性心室頻拍(pulseless VT)無脈性電気活動(PEA)、心静止(asystole)
2、徐 脈: 洞性徐脈、1度房室ブロック、2度房室ブロックⅠ型
2度房室ブロックⅡ型、3度房室ブロック
3、頻 拍: 洞性頻拍、心房細動、発作性上室性頻拍、心房粗動、心室頻拍
上記波形の読み方に自信がない方は ACLSプレコースを是非ご受講下さい。ACLSプレコースでは、上記波形の読み方をアルゴリズム化し、そのアルゴリズムに従い、多くの具体的波形を読影練習形式での講義を行っております。